五味調和の原則
監修 薬学博士 渡邉 武

 古来、中国では「薬食同源」と云いますが、体を治す為に薬と同様に食を重視しました。
五味とは酸・苦・甘・辛・鹹(さん・く・かん・しん・かん)の五味が、どの臓腑器官に
どう作用するのか、五性とは寒・熱・温・涼・平の五つに効能を分けて、温めて機能を亢進させるもの、
冷やして炎症を静めるものなど、あらゆる薬材、食材の効能を五味五性で規定し、
「五味調和の原則」に基づいて、健康を回復する食事も、病気を治す薬も調理調剤されました


◎酸味(さんみ) 血液の流れをサラサラにし動脈硬化や梗塞を防ぎます
◎苦味(にがみ) 充血炎症や心臓のオーバーヒートを和らげます
◎甘味(あまみ) いわゆる旨味で体の栄養になります。甘味を体に合わせて上手に摂取する為には調和が必要です
◎辛味(からみ) 香りのものスパイスやハーブでくしゃみ、鼻水、鼻づまり、皮膚病、腹が冷える方や、便秘しやすい方はタップリお摂り下さい。
◎鹹味(しおからみ) 小便を出すためには必要です。多からず少なからずです。


 食べる時は単味ではなく最低二味を組み合わせます。
例えば鹹味(塩からみ)は、心、血脈を克(こく)し、
単味では心臓血管に負担を生じる事は古代から五行説で知られており、
必ず苦味を組み合わせて食べるのが五味調和の原則です。

 【海の精】・自然海塩には硫酸マグネシウムなどの苦汁が加わっていますが、
電解塩・食卓塩は、塩化ナトリウム単味です。
摂り過ぎは心臓、血管に害が及ぶことがお分かり頂けるでしょう。

 海水汚染の問題等、やむをえない事情もあることですが、健康は与えられるものでなく、今は自分で護らねばならない時代になってきたと言えるのです。
食養の基本−五味調和
苦  甘  辛 
梅玄米酢 にがり 蜂蜜  蘭香  海の精
 梅干し    三養茶  ペッパーソルト 醤油
 黒酢    練り胡麻  ハーブソルト 味噌
養養